セイコーは、海洋研究機関JAMSTECとの長年の関係を軸に、Prospexの上位ラインを担う新しいMarinemaster 2モデルを発表しました。公式発表日は2026年3月18日で、発売時期は2026年7月、セイコーブティックおよび一部正規販売店が予定されています。

注目作は、北極圏の調査イメージを青のグラデーションダイヤルとセラミックベゼルで表現した1000本限定のHBF002 JAMSTEC Limited Editionです。同時に、セイコーはブラックダイヤルのHBF001も発表し、新しいCaliber 8L45を搭載する初のレギュラープロダクションProspexとして、Marinemasterに恒常的なフラッグシップダイバーを加えました。

デザインと素材

セイコーによると、HBF002のブルーダイヤルに施されたテクスチャーは、砕氷船が海氷に刻む航跡から着想を得たものです。これにより、このモデルはJAMSTECの北極研究ミッションと明確につながっています。一方のHBF001は、同じ42.6mmのMarinemasterプラットフォームをよりクラシックにまとめ、細かな粒状感を持つブラックダイヤルとブラックセラミックベゼルで高い視認性を狙っています。

両モデルとも、スーパーハードコーティングを施したステンレススチール製ケースとブレスレット、デュアルカーブサファイアクリスタル、4時位置のねじ込み式リューズ、そして300m防水を備えます。1968年のセイコーダイバーのシルエットを受け継ぎながら、ケース構造と仕上げの水準は現行Prospexの中でも一段上を狙った内容です。

技術仕様

2つの新作を駆動するのは自動巻きCaliber 8L45です。35石、毎時28,800振動の機械式ムーブメントで、セイコー公称値は72時間パワーリザーブ、日差プラス10秒からマイナス5秒。現行セイコーの機械式ラインアップの中でも、かなり強いスペックを掲げるポジションです。

さらに、2mm刻みで合計16mmまで調整できる新開発クラスプも採用されました。従来のMarinemasterに技術的な魅力を感じつつも、日常装着では少し硬派すぎると感じていた愛好家にとって、この改良は見た目以上に大きな進化になるかもしれません。

Horomagの視点

今回の発表が重要なのは、JAMSTECとの限定モデルという話題性だけではありません。セイコーが同じプラットフォームを使って、より強いメカニカルな訴求力を持つ常設Marinemasterを作ろうとしている点にあります。HBF002はブルーダイヤルと1000本限定で先に注目を集めそうですが、新ケース、新クラスプ、Caliber 8L45を限定争奪戦なしで求めるコレクターにとっては、むしろHBF001の方が長く効いてくる存在になりそうです。

情報源

セイコー公式プレスリリース
Seiko Prospex Marinemaster 特設ページ