オメガは2026年5月21日の公式発表で、ただのタイアップに終わらない動きを見せました。007 First Lightの中で若いジェームズ・ボンドが着ける時計を広告用の小道具として済ませず、実際の製品としてSeamaster Diver 300M Chronograph 007 First Lightに仕立てたのです。
オメガが発表したもの
IO InteractiveとAmazon MGM Studiosが組んだこのゲームは2026年5月27日に世界発売されました。作中でボンドは任務用ツールとしてSeamasterを装着し、オメガはその設定を44mmのスティール製Diver 300M Chronographとして現実に落とし込んでいます。
いちばん重要なのは、これがJames BondのSeamaster Diver 300M系として初めてのクロノグラフだという点です。これだけで単なる色替え以上のコレクター性が生まれます。
デザインとメカニズム
白いエナメルのダイビングスケールを備えたポリッシュ仕上げのブラックセラミックベゼルに加え、プッシャーもブラックセラミックでまとめられています。ブラックセラミックダイヤルはレーザー彫りの波模様を残しつつ、3時位置のブロンズゴールド色サブダイヤルリング、同色のセンタークロノグラフ秒針、ロジウム仕上げの針とインデックス、6時位置の日付窓上の赤いSeamaster表記を備えます。
ムーブメントはCo-Axial Master Chronometer Calibre 9900で、9時位置にスモールセコンド、3時位置に60分計と12時間計を配置。サファイアケースバックには黒色メタライズの007 First Lightロゴが入り、NATOストラップのキーパーには007とFirst Lightの刻印が入ります。
なぜ重要なのか
このモデルが面白いのは、オメガがBondのイメージだけを借りていないことです。ゲーム内で意味を持つ時計として成立させたうえで、しっかりしたクロノグラフムーブメント、作り込まれたケース仕様、そしてBond Seamasterの系譜における新しい位置づけまで与えています。コレクター目線では、多くのエンタメコラボよりよく考えられた一本に見えます。