IWC Schaffhausenが2026年4月20日に発表したLaureus新作は、ストーリーと製品がきれいに噛み合っているタイプのリリースだ。新しいPilot's Watch Chronograph Laureus ref. IW378010は、43mmの定番パイロットクロノグラフという骨格を保ちながら、Laureusを象徴するブルーダイヤルと日常使いしやすいスティールブレスレットで新しい表情を与えている。

デザインと素材

視覚的な核は文字盤にある。IWCは深いLaureusブルーにシルバーカラーのサブダイヤル、Super-LumiNova入りのロジウムメッキ針を合わせており、多くのダーク系パイロットクロノグラフよりもコントラストが高く、読み取りやすい。3時位置の曜日と日付表示も維持され、縦方向のサブダイヤル配置によってクロノグラフの経過時間も直感的に把握しやすい。

ケースとブレスレットの選択も重要だ。IWCは43mmのステンレススティールケースに、工具不要で付け替えできるEasX-CHANGEシステム付きの5連スティールブレスレットを組み合わせた。これにより、記念性の強い限定モデルというより、実際に毎日使えるスポーツクロノグラフとしての説得力が増している。

技術的ハイライト

搭載ムーブメントはIWC自社製の69385キャリバー。12時間まで計測できるコラムホイール式クロノグラフで、IWCによれば双方向ポールワインディングにより46時間のパワーリザーブを確保する。円形装飾とジュネーブストライプを施したムーブメントはサファイアケースバック越しに鑑賞でき、この価格帯で求められる実用性と見せ場のバランスをうまく取っている。

もうひとつの要点は限定仕様としての位置づけだ。IWCは世界1,000本限定とし、Laureus Sport for Goodとの長年の協業を継続しながら、2026年はドイツのFutbalo Girlsプロジェクトに光を当てている。公式製品ページでは10気圧防水も明記されており、チャリティー文脈の特別モデルでありながら日常使いの実用性をしっかり保っている。

Horomagの視点

IW378010が魅力的なのは、単なる色替えモデルに見えない点だ。ブルーとシルバーの組み合わせはPilot's Watch Chronographのベースと相性がよく、スティールブレスレットと69385キャリバーが機能面の信頼感も支えている。2026年春の注目作をWatches and Wonders本体の外側まで追いかけるなら、これはチャリティー連動の限定モデルが時計としても成立しうる好例と言える。

ソース

IWC公式プレスリリース
IWC IW378010 製品ページ