シチズンは2026年6月10日、ATTESAコレクションによりダークでテクニカルな新作CC4107-80Hを追加しました。衛星電波ではなくGPS衛星時刻受信に対応するEco-Driveプラットフォームに、再結晶チタニウムを組み合わせることで、ベゼルとブレスレット中央リンクに鉱物のような表情を与え、1本ごとに個性のある外観を実現しています。
デザインと素材
このモデルの魅力は、外装全体の統一感にあります。ケースとブレスレットはブラックDLC仕様のSuper Titaniumのまま、八角形ベゼルと中央リンクに再結晶チタニウムを用いることで、天然鉱物を思わせる有機的なパターンを加えています。さらにガンメタル調メタリックペイントのダイヤルが外装の質感と呼応し、単なる装飾的なGPSスポーツウォッチではなく、ひとつの工業製品として完成度の高い印象に仕上がっています。
ケース径は44.0mm、厚さは13.7mmと存在感のあるサイズですが、チタニウム製であることが日常使用での負担を和らげるはずです。オールブラックの配色も、従来のATTESAよりケース造形を引き締め、より現代的に見せています。
搭載ムーブメント
内部には、光発電GPSラインのフラッグシップであるキャリバーF950を搭載。公式発表によれば、時刻信号を最短3秒で受信でき、Double Direct Flightによってホームタイムと現地時間を2ステップで切り替えられます。さらに1/20秒クロノグラフ、ワールドタイム、パーペチュアルカレンダー、パワーリザーブ表示、フル充電後に省電力モードで最長5年駆動といった機能も備えています。
この構成は、ATTESAが長年担ってきた役割をそのまま強化するものです。つまり、デザインだけでなくシチズンの技術力そのものを語る高機能なトラベルウォッチという立ち位置です。先進的なクオーツの利便性と上質な素材感を両立したい人に向けた、非常に的確な提案といえます。
このモデルが重要な理由
シチズンは2026年をEco-Drive 50周年の節目として強く打ち出しており、CC4107-80Hはその流れにうまく乗る1本です。単なる記念企画に留まらず、光発電技術をより表情豊かなケースや仕上げの中に収められることを示しています。再結晶チタニウムの採用によって、一般的なブラックGPSモデルより実験的で個性の強いキャラクターが生まれています。
Horomagの見解
最も興味深いのは、ブラックカラーそのものではなく、シチズンが単調さを避けた点です。質感の強いベゼルとブレスレットのリンクによって、無機質なタクティカルデザインに流れず、しっかりとした造形的な緊張感を確保しています。プレス画像どおりの仕上がりが実機でも再現されるなら、近年のATTESAの中でもかなり存在感のある新作になりそうです。