「パンダダイヤル」は通常、明るい文字盤に黒い積算計を置いた配色を指す。セイコーのHHK001PとHHK002Pは、その呼び名を文字どおり形にした。耳形プッシャー、垂れ目、鼻と口、笹の葉を思わせる針、SASAMETER、裏蓋のしっぽまで備える。

2024年の展示作品は、2026年10月6日に製品化が発表された。白は世界3,000本、ピンクの「子パンダ」は2,000本限定。日本では11月7日発売、税込83,600円である。

クロノグラフには、もともと顔があった

セイコー パワーデザインプロジェクト HHK001PとHHK002P
HHK001Pは定番の白黒パンダ配色を守る。

二つの積算計はもともと目に見える。セイコーは形を少し垂らし、鼻と口を加えたが、インデックスと中央針の視認性は保った。放射状の型打ちは毛並みを思わせる。

セイコー パワーデザインプロジェクト HHK001PとHHK002P
耳形プッシャーがケースの輪郭を変える。

HHK001Pは時計が先、HHK002Pはキャラクターが先

セイコー パワーデザインプロジェクト HHK001PとHHK002P
ピンクはキャラクターを前面に出す。

白はまずクロノグラフとして読める。ピンクは「子パンダ」の物語が先に立つ。この順序の違いが、限定本数以上に選択を分ける。

セイコー パワーデザインプロジェクト HHK001PとHHK002P
43mmケースと8T61は共通。

遊びを支える仕様

共通する8T61クオーツは月差±15秒で、1/5秒計測・60分計を備える。ケースは直径43.0mm、厚さ14.6mm。ハードレックス、牛皮革ストラップ、日常生活用防水を採用する。

型番
HHK001P / HHK002P
ムーブメント
8T61 クオーツクロノグラフ
ケース
43.0mm、厚さ14.6mm
ガラス
ハードレックス
数量
世界3,000本 / 2,000本
価格
税込83,600円
セイコー パワーデザインプロジェクト HHK001PとHHK002P
SASAMETERは機能位置を使う。

43mmという数字からも、小さな玩具ではない。Horomagは実機を着用していないため、装着感は試着で確かめたい。

一枚の写真で終わらない冗談

セイコー パワーデザインプロジェクト HHK001PとHHK002P
しっぽの裏蓋まで物語が続く。

専用ボックス、プッシャー、裏蓋が発想を所有体験へ伸ばす。中立的なクロノグラフではなく、明確なキャラクター物である。

時計を先に見て仕掛けを発見したいならHHK001P、キャラクター自体を集めたいならHHK002Pが明快だ。機能的な道具にどれほどの人格を許せるかを問う二本である。