オーヴァーシーズ・パーペチュアルカレンダー・エクストラフラット 4300V/220G-H119は、18Kホワイトゴールド製の200本限定モデルだ。注目点は色だけではない。アジュールラッカーの文字盤と厚さ8.1mmのケースが、複雑なスポーツウォッチを軽やかに見せる。

新しくなった点

サンバースト仕上げのアジュール文字盤と同色のムーンディスクは、ブランドによればコレクション初。曜日、日付、月、閏年、月相を載せながら、淡い青が情報を整理している。

ケース径は41.5mm、防水は50m。ホワイトゴールドブレスレットに加え、白とデニムブルーのラバーストラップが付属し、工具なしで交換できる。

ホワイトゴールドブレスレットを装着したヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ H119の公式正面写真。
アジュール文字盤とホワイトゴールドブレスレットがH119の姿を明確に示す。

8.1mmが生む違い

永久カレンダーを備えながら8.1mmに抑えたことで、ブレスレット、マルタ十字型ベゼル、ケースが薄い一体物として見える。背の高いケースに複雑機構を詰め込んだ印象がない。

一方で、50m防水と精密な暦機構は用途を明確にする。無造作に使う道具ではなく、上品な旅や日常のための時計だ。

ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ H119の公式スリークォーター写真。
薄いケースと一体型ブレスレットの造形がよく分かる角度だ。

キャリバー1120 QP

自動巻きムーブメントは厚さ4.05mm、276部品、36石、2.75Hz、約40時間のパワーリザーブ。正しく設定され動き続ける限り、2100年まで暦の修正を必要としない。

40時間は長くない。複数の時計を使い分ける所有者は、再設定の手間を考える必要がある。価値は持続時間ではなく、時計全体を薄く保つ設計にある。

手に取ったオーヴァーシーズ H119の公式クローズアップ。
人物を含む写真が複雑機構とブレスレットの実際のスケールを伝える。

コレクターの判断

200本という数字だけで選ぶべきではない。淡いアジュール、ホワイトゴールド、同色の月相がH119を他のオーヴァーシーズから明確に分けている。

日常の頑強さを最優先するなら別の選択肢がある。薄い一体型ブレスレットの時計で永久カレンダーを楽しみたいなら、H119の構成は一貫している。

ブルーラバーストラップを装着したオーヴァーシーズ H119の側面。
公式側面写真が極薄ケースの構造を明確にする。